南米・大学の達人

ブラジルで大学生になってみた日本人のブログです。

今日は、ちょっと違うテーマを。サンパウロ市内を走る在来線CPTMやメトロ内では即席のショッピングセンターが開店!!なにそれって僕も最初思いました。単なる、社内で物売りをしてる連中が電車に入ってくるとき開口一番に言うセリフ、それが「ショッピング・トレイン」なんです。ちょっと大げさだけど、おもろいトレンドマークだなと。新幹線で車内販売とかありますよね。ブラジルのはズバリ違法な車内販売で、鉄道会社も違法な車内販売撲滅のために巡回の警備員を車内に置いてるんだけど、撲滅までには至らないね。 売ってるものもいかにもブラジルくさいもの。飴やガムはもちろんのこと、電動バリカン、イヤホン、USB、携帯用の360度撮影器具、革製財布(売り出し初期には革製だと言ってたが、たぶん客から苦情が出たんだろうね、合成革に今は変更)、筋肉痛を和らげるポマード、ポテチ、チョコレート等々。実にいろんなものが車内で売買されているんだよね。あと、物乞いのおばはん(子供連れ)、失業者(仕事の紹介をしてくれ的な)、さすらいのバンドマン、バイオリン弾き、自作のレゲエパフォーマー、漫才芸人等のサービス業も出現。結構楽しませてもらってます。客も結構買っていくから、これもショッピングトレインがなくならない理由の一つだろうね。不況時にこういう不法販売人が増えるんだから、なかなか、難しい問題だよね。基本は、CPTMに多いね。メトロは取り締まりが厳しいのか少なめ。サンパウロを旅行の際は、サンパウロ・ショッピング・トレインまで足を運んでみるのもいいかも!

 

https://www.youtube.com/watch?v=TXz20w3ieY8

www.youtube.com

さて、FATECのGestão Empresarial(経営管理学部)に合格した僕だったが、これはどんなことをすうコースなのと疑問に思う人もいるはず。経営プロセスにかかわる科目を勉強するコースということなので、人事、財務、生産、マーケティング等すべての科目を含んだコースです。

Os profissionais formados podem atuar tanto em âmbito nacional, como gestor, em razão da formação generalista e/ou polivalente, como em âmbito estadual com as competências específicas para atuar nas peculiaridades da economia estadual/regional nas seguintes possibilidades:  em seu próprio negócio (consultoria, turismo, comércio, indústria etc.);  em pequenas empresas;  na continuidade de empresas familiares, modernizando-as;  nas médias empresas da região;  no setor público;  nas entidades particulares, tais como: cooperativas, associações, dentre outras.

コースのシラバスには、このコースを修了した人がどんな分野で働くことが期待されているか書かれてるんですねー。かいつまんで言うとジェネラリスト養成コースで、自営業者(コンサルタント、観光、商業、工業)、中小企業、家族経営の企業、公的機関、組合や協会等の団体組織等で働くことが卒業生には期待されているようです。FATECはスペシャリスト養成というミッションがある中で、Gestão Empresarialというジェネラリストのコースを置いたのは興味深いですね。ブラジルの企業ではジョブローテンションは、スペシャリストを配置することが主なので、あまり行われていないと思うんですが、FATECにジェネラリスト養成コースの設置は、この専門性偏重というものに一石を投じたものだと僕は思いますね。

 

下の図は僕の通っているコースの科目表です。字が小さくて見ずらいですが、英語とスペイン語の授業があるんですね。1年目の1学期が始まると英語のプレースメント試験があって、できる人は英語履修を免除してもらうことができます。僕は4学期分(2年分)免除してもらいました。あとスペイン語は3年目からの履修だったのですが、スペイン語は初めてだったので、1年分履修しました(過去形、未来形まで)。あと、研修240時間分と卒論を書いて発表しなければいけません。1学期目は経営学総論、会計学、数学、情報処理(パソコン)、社会学(テクノロジーイノベーション)、課外活動(講演会、映画、講座に参加することが義務)、コミュニケーションと表現(ポル語作文)、英語Iでした。一学期については、別の回で紹介しますので、乞うご期待!

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科目表

 

FATEC入試結果発表!!

2015年の11月にFATEC(サンパウロ州立技術大学と仮訳)の入試を受けたんだけど、結果発表は2016年の1月初旬だったと思う。Gestão Empresarial(経営管理学部)というコースの午後のクラスを第1志望にしていた。試験の手ごたえはあまりなく、たぶん合格していないだろうという気持ちのほうが強かったのだが、運よく合格者リストに自分の名前を発見した。このコースは午前のクラス(朝7時から12時まで)と午後(午後13時10分から18時半まで)のクラスがあるのだが、仕事の都合上午後コースを志望した。倍率も午後のほうが若干低いため、受かる可能性を上げるためだった。合格者リストは大学キャンパスの正門前か入試申し込みサイト上にアップされる。正直受かっていないと思っていたので、自分の名前をサイト上で見たときは「よっしゃー!」と言いかけたくらいだ。うれしかったですね。

 

2月から授業がスタートなので、Matrícula(入学登録)は1月末までに終わらせなければいけなかった。高校の卒業証明書と成績証明書原本とその公証翻訳文、サンパウロ州教育局発行の日本の高校の卒業事実をブラジルの高校を卒業したものと認定する書類(Equivalência)、外国人登録証(RNE)、納税者登録証(CPF)を提出したと思う。意外と面倒なのが日本の高校の書類を公証翻訳人に翻訳してもらい、原本と翻訳文を持って、州教育局に高校卒業認定をしてもらうこと(外国語の文書を公的機関等に提出する場合には、公証翻訳人にポルトガル語に翻訳してもらう必要があります)。この卒業認定は州政府の官報に出ます。僕の場合、知り合いの人が公証翻訳人だったので、この方にしていただきました。公証翻訳人のリストは公証翻訳人のリストサンパウロ州商業登記所(JUCESP)のサイトにあります。僕の場合は、2012年から1年半サンパウロ市内の私大法学部に通って法学部3学期分の科目を履修していたので、Sociedade, Tecnologia e InovaçãoとSociologia das Organizaçõesの2科目は免除してもらうことができた(法学部が僕の悪い癖で結局科目履修生的な感じになった)。教室の中で事務局の人が書類確認してたね。書類不備がなければ終了!あとは2月1日からの授業の開始を待つのみとなった。

FATECって?

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FATEC


友人Y氏からのアドバイスでFATECを調べることになった僕。


そもそもFATECの存在について知らなかったので、ネットで調べてみると、3年制の学部で4年制学部卒業でもらえる学位(Bacharel)とは違う名前の学位(Tecnólogo)を取得できるということらしい。だから、Faculdade de Tecnologia do Estado de São Pauloなんだーとわかったようなわからんような感じ。かいつまんでいうとこういうことらしい。Tecnólogoのコースは市場のニーズに合わせて学部よりも短期間で市場に学部レベルの人間を送り出すための学校とのこと。なので、コースも土木関係、掘削、鉄道関係、水処理、農業ビジネス、IT(今年、ビックデータ分析学部、デジタルゲーム学部誕生)、観光、秘書学部、マーケティング、ロジスティック、生産工学、経営管理等より専門的なコースが多いのも納得。調べてみると年に2回入学時期(2月と8月)があるということで、2016年2月入学目指して、勉強することにした。入試は選択式の問題と作文。高校の全科目が出題される。化学、物理、生物は高校卒業から10年以上のブランクがあったので、その他の科目(ポルトガル語、英語、時事、歴史、数学等)から手を付けることにしたが、なにせ、11月の入試まであと1か月という期間しか残されていなかったので、ポル語(文法中心)と数学を中心に勉強することにした。

Y氏の一言

学部レベルにしようと決めた僕。大学に入るということのマイナス要因はお金がかかるというのは日本と同じでしたね。ただブラジルの場合は公立大学はお金がかからないというのは知っていたものの、サンパウロ市内にある公立大学で僕が知っていたのは州立サンパウロ大学、UNESP(州大)、UNIFESP(連邦大学)くらい。入試がポルトガル語の問題のほかに非常に難しいと知っていたので、とりあえず、スルー。ポルトガル語力並み、知識並み人間の僕にマッチした公立大学はないかなーと調べていたところ、ブラジル人の友人からのアドバイスで、3年制の州立の大学があるという情報をゲットした。入試も他の州大や連邦大学よりも易しめ(易しめといってもフツーに日本で生まれ育った日本人の僕にはハードル高いぜ~と思いつつ)という友人Y氏からの優しい言葉に一念発起した僕。あと、3年制の学部ということで継続は力なりという言葉を知らない僕にはいいのかなーということでFATECについてネットで調べてみることにした。

自己紹介

はじめまして、サンパマンです。

今日から(2018年12月14日)少しずつ、ブラジルでの大学生活を中心に体験談風にブログを綴ります。

少し、自己紹介させていただきますね。

僕は2010年の4月にサンパウロに来ました。日本では2009年に都内の私大を卒業して、その後1年弱とある企業で働き、退職後ブラジルに来ました。最初は2年間有効の学生ビザできたんですね。サンパウロ市内にある日系の語学学校のポルトガル語講座に通学するということでビザを取得しました。2年間のビザが切れる数か月くらい前に日系ブラジル人の今のかみさんと結婚し、永住ビザに切り替えて、現在までサンパウロ市に住んでいます。

日本でもそうだったんですが、僕は何かを長く続けるとか、目標設定したくせに挫折とか、そんなことが多い人間で、2015年くらいに何事も長続きしないという僕の弱点を少しでも克服したいなーと漠然と考えて、それなら、ブラジルの大学に入ってみるかということで、2回目の大学生活を始めました。ポルトガル語力も並レベルだったのと、お金の問題、基本的な事柄を基礎から勉強できるということで公立の学部に入ることにしたのでした。

ブログ始めました!

ブラジル・サンパウロ市在住のサンパマンです。2016年1月から始めた大学生活について書いていきます。よろしくお願いします。本人は黒人ではないです。イメージが紛らわしかったかも。

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ブラジル大学生活